ピアノ教室での先生と生徒のつながり
発表会や勉強会での生徒同士・先生同士のつながり
コンクールの参加者・審査員・運営者のつながり
演奏者と楽器店・ホールなど音楽事業者とのつながり
アーティストと観客・地域の人々のつながり
私たちは、人と人の「つながり」こそが豊かさであり、
音楽がこの「つながり」を生む媒体としてとても優れていることを、
半世紀以上の活動の中目の当たりにしてきました。
ピアノ指導者という仕事は、演奏技術を教えるだけでなく、
生徒一人ひとりが音楽を通じて人とつながり、
人間性を育んでいくプロセスに、
長く寄り添う職業でもあります。
社会は一人ひとりの集合体であり、
一人ひとりが豊かに生きることで、社会も豊かになっていく。
音楽を通じた「つながり」をより多くの人に届け、
一人ひとりの豊かな人生、ひいては社会の豊かさが実現していくように、
私たちはピアノ・音楽教育に携わる人々の学ぶ環境を整え、
音楽・芸術文化の振興を支える事業を幅広く展開しています。
創立当初から引き継がれる「教える人こそ学び続ける」という志のもと、指導者自身の成長を支える事業を推進・開発します。指導者一人ひとりの学びを促進する事業のうえに、地域ごとの指導者の学び合い、生徒と先生の学び合い、地域間での学び合いなど、様々な関係性の中でのつながりが広がる仕組みを構築し、全国に広げていきます。
ピアノ学習者一人ひとりのピアノに向き合うモチベーションは多様であり、ピアニストを目指し本格的に学ぶ人もいれば、純粋に楽しみとして弾く人もいます。それぞれの能力・個性・興味に応じたピアノとの向き合い方をサポートする事業を、多角的に展開していきます。そして、それぞれが音楽を通じて磨いた素養をもって、音楽に限らず多様な分野で自らの人生を豊かに切り拓いていく人を育てます。
全国の音楽人材が、民間教育・文化芸術の担い手として地域コミュニティに貢献していけるよう、行政・学校・企業等の地域の組織との連携や、地域に入りやすいコンテンツ開発を推進していきます。複雑化する社会課題や孤独・孤立の様相を鑑みると、「地域」という単位の中でのつながりがより一層求められてきます。ピアノ・音楽というコンテンツを通して、地域の人々のつながりを強化します。
社会課題の現場や異なる分野・セクターの情報を積極的に音楽教育業界に取り入れ、その時代に求められるピアノ・音楽教育のコンテンツ開発やシステム構築をリードします。個人事業主の多いピアノ指導者個人、あるいは「ピアノ」「音楽教育」という分野だけで豊かな社会を目指すのではなく、他分野・他セクターとの連携をはかり、ピアノ・音楽教育の果たす役割をアップデートしていきます。