ピアノで広がる学びとつながり——会員数過去最高、2025年度の展望
2024年度は、ピティナの会員数が過去最高を記録。サロン型ステップの展開、地域や企業との連携、学びの機会の拡充など、ピアノを通じたつながりがますます広がった一年でした。
2025年度は、ピアノ指導の現場を支える新たな仕組みや、未来の音楽家たちを応援するさまざまな企画が始まります。この記事では、2024年度の歩みとともに、全国の皆さまとともに進める新たな一年の取り組みをご紹介いたします。


指導会員(ピアノ指導者)にくわえ、家族会員(ピアノ学習者やそのご家族)に多くのご入会をいただき、12月末日時点で過去最高の会員数を記録しました。ピアノや音楽に対する理解を深めようとeラーニング等のオプションサービスを活用する方も多くみられました。

グランミューズ部門は過去最高を更新
2024年度の参加者数は全体としてわずかに減少したものの、コンペティションのグランミューズ部門が過去最高を更新。また、ステップは前年の102%、提携コンクールは102.6%と好調を維持し、新たに7件の提携先が加わるなど、活動のすそ野が着実に広がりました。

- 2020年は開催中止
2024年度に新しく本格展開された「サロン型ステップ」では、全国38地区で1,296組の参加がありました。 この形式では、演奏後にアドバイザーとの対話時間が設けられ、参加者一人ひとりが音楽的交流をより深く楽しめる内容となっています。
2025年度も全国各地での開催を予定しております。


ピティナのeラーニングでは、セミナー動画はもちろん、憧れの講師陣によるインタビューや撮りおろしの指導コンテンツなど、実践的な学びがますます充実。
2024年度には動画コンテンツ数が1,600を突破し、日本最大規模のピアノ指導動画アーカイブページとなりました。
また、視聴者からの感想や学びを講師に直接届ける「eラーニングレポート」も定着し、2024年度は370名の受講者がレポートを提出。オンラインでも双方向の学びが育まれています。
さらに、指導者ライセンス制度では各級の保有者数が過去最高を記録。「レッスン見学」も全国45か所で開催され、現場の実践に触れる学びの機会が各地で広がりました。
オンラインとリアル、両面から指導力を高めるサポートを今後もさらに拡充してまいります。

ピティナ・ピアノ曲事典の年間アクセス数は、2021年度に過去最高の3,200万件超を記録したのち一時的に減少しましたが、その後は3年連続で増加し、2024年度には2,745万件を記録しました。作曲家3,047名、楽曲約9万件、音源約1.9万件を収録するなど、データベースの整備も進み、国内最大級のピアノ曲のWEB事典として学習者・指導者に広く活用されています。
地域に根ざした音楽活動を広げるため、ピティナ支部・ステーションは各自治体と積極的に連携を進めています。
2024年度には以下のようなトピックがありました:
参考記事:自治体連携で広がるピティナの活動~2024年の事例から~


2024年度は9,839名が対象となった継続表彰。いただいたアンケートの声をもとに、記念キーホルダーのデザインをリニューアルしました。

ピアノ教室紹介ページにて、ピティナ会員による教室の講師求人情報の掲載を開始しました(掲載無料・会員限定)。
どなたでも応募可能ですので、産休代理や教室拡大時の採用などにぜひご活用ください。

音楽を通じた社会貢献の輪が、企業との連携により広がり続けています。
- 株式会社長谷工不動産 様:クラウドファンディング等での協賛、グランミューズサロン・撮影等で会場提供
- 共立ラインサービス株式会社 様:クラウドファンディング等での協賛、「角野隼斗アップライトピアノ・プロジェクト」実施に協力
- ロート製薬株式会社 様:ロート会館にてピアノ・コンチェルト鑑賞コンサート
- 株式会社IHI 様:地元・豊洲でのピアノコンサート企画(3年目)
- オタフクソース株式会社 様:特級ガラコンサート来場者への商品ご提供
2025年は国際コンクールの“当たり年”!
ロン=ティボー国際コンクールでは神原雅治さん(2023特級銅賞)が第4位に入賞。ショパン国際ピアノコンクールも控え、注目の1年になります。
ピティナはレポーターの派遣などを通じて、コンクールの「聴き方」や「楽しみ方」を発信していきます。

ピティナでは、ピアノを学ぶすべての方にとって、より豊かな学びと出会いの場を提供できるよう、今後も多彩な企画やサポートを充実させてまいります。
ピアノを通じて学び、つながり、広がっていくこの輪に、ぜひ皆さまもご参加ください。