特別企画「わたしとピティナ」ep3:宮地節子さん

特別企画
「わたしとピティナ」エピソード
Episode:3
花は咲く、そして音楽も
宮地節子さん(神奈川県)

私は小1から高3まで習っていたピアノを、52才で再開しました。きっかけは、映画『戦場のピアニスト」を観た事です。主人公がショパンのバラード第一番を弾く場面に心を打たれ、「私も、もう一度弾いてみたい!」と思いました。この曲は、高3の発表会で弾いた懐かしい思い出の曲だったのです。

数日後、近所のピアノ教室の門を叩きました。しかし、指は棒の様で思うように動かず、次第にレッスンに通うのが億劫になってしまいました。幼稚園くらいの生徒さんから「先生なの?生徒なの?」と質問され、小さな声で「生徒なの」と答え、恥ずかしさを感じた事もありました。毎回レッスンの日になると、「今月で辞めさせて下さい」と言おうとするのですが、口に出せないまま月日が過ぎていきました。

しかし、2年目になると指が動き始め、練習が楽しくなり、3年目では、友人にピティナのステップに誘われました。参加してみると、年齢の近い方々とお知り合いになり、帰り道に一緒に食事しながらピアノの話。音楽の輪が一気に広がりました。

それからは、毎年ステップに参加したり、時にはコンペにも挑戦するようになりました。

そして、私の心に最も残っている演奏会が、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016丸の内コンサート」です。新丸ビル3階、中央に置かれたピアノの周りを、沢山のお客様が囲む中、私は自分で編曲した「花は咲く」を演奏させて頂きました。演奏中、ピアノの蓋の向こうに、赤ちゃんを抱いた若いお母さんの姿が見えました。赤ちゃんは最初から最後まで、静かに耳を傾けてくれていました。演奏が終わると、お客様方から温かい沢山の拍手を頂き、感無量でした。

今年は2026年。あの時の赤ちゃんは10歳になり、私は後期高齢者の仲間入りをします。健康でピアノが弾ける事、その小さな幸せに感謝しながら、これからも音楽と共に歩んで行きたいと思います。

  • ピティナ・ピアノコンペティション
  • ピティナ・ピアノステップ
  • 丸の内エリアコンサート出演者オーディション

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皆様の記憶に残るピティナとの思い出や、大切に保管している写真・グッズを募集しています。会員、参加者、保護者の皆様、どなたでもご参加いただけます。

募集テーマ
寄稿「わたしとピティナ」

あなたとピティナの歩みを文章で教えてください。(長文・メール送信も可) 人生の節目にあったピアノ、指導の現場での気づきなど、形式にとらわれず自由にお書きください。

例)
  • 初めてのピティナ参加の思い出
  • ピティナでの思い出エピソード
  • 私のピティナ史(ピティナとのかかわりの変化)
  • ピティナで培った〇〇が今に生きています
  • ピティナで見つけた宝物(生きがい/仲間/恩師/アイデンティティ…)
  • 支部、ステーションの設立から今までの道のり
こんなもの見つけました

思い出のアルバムや引き出しの中に、懐かしいものはありませんか? 当時の様子がわかる写真やグッズを、短いコメント(200文字程度)を添えてお送りください。

例)
  • 思い出・懐かし写真(ステーション設立時、表彰式、公開レッスン、〇〇と記念写真…)
  • 思い出・懐かしグッズ(昔の記念品、パンフレット、採点票…)
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  • メールでの送付をご希望の方はform@piano.or.jpまで

皆様のご応募を、心よりお待ちしております。


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